もしそうなら酷ですねぇ(しょぼ)

皇紀2678年11月8日

 最近気になったニュースから・・・
一生懸命介護していたにもかかわらず有無を言わさず事故の責任を負わされる・・・そんな事態が何とか回避されました。

記事写真
認知症訴訟の事故のあった駅

ニュースは産経ニュース記事

認知症事故訴訟、家族に賠償責任なし

責任能力がない認知症男性=当時(91)=が徘徊(はいかい)中に電車にはねられ死亡した事故で、家族が鉄道会社への賠償責任を負うかが争われた訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷(岡部喜代子裁判長)は1日、男性の妻に賠償を命じた2審名古屋高裁判決を破棄、JR東海側の逆転敗訴を言い渡した。
(以下略)

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 私も親がいつ認知症で徘徊するかも知れず、他人事では無いのでこのニュースは第一審の時から関心がありました。
 一審の判決を聞いたときには『そんなぁーー』と杓子定規でしか解釈できない裁判所の判定に愕然としたことを覚えています。第二審でも過失があったと賠償命令判決・・・要するに一審二審は『目を離さず監視しろ』と・・・“ベッドに縛り付けておけ”と言ってるように聞こえました(しょぼ)
 ただでさえ、介護は心身ともに疲労するのに、ましてや今回の例では介護者自身が介護が必要なほどの93歳の高齢。そんな状況においても『ちゃんと監督していなかったから』と、第三者から損害賠償請求されたのではたまったものではありません(しょぼ)
 今回の判決は介護者(監督者)の実態を総合的に判断して責任の有無を判断するという判断基準が示されて今回は責任なしと判断されました。ここにきて実態に即した判断が示されたのはよかったです(ん)
 しかし『総合的に判断』なので、別の件では責任を問われて賠償する場合もあるかも知れません。
 日常生活において認知症を抱えた家族の、いつ事故を起こされるかも知れない状況での介護というのはかなりの緊張を強いられかねません。認知症、しかも俳諧癖のある人の監督はそれこそ24時間気が休まる時がないのですよね(うる)
 今回は鉄道会社が相手でしたが事故は鉄道会社に限らず他の事業者や個人が相手になる場合もあり、またこちら側も家族ではなくて介護施設(業者)の場合でも同じようなことが起こるかもしれません。そうなると徘徊癖のある人をベッドに縛り付け介護が起きかねませんし、あげくには認知症お断り施設が増えて施設側のサービス後退が進んでしまう可能性がありますね。そうなると認知症を抱えた家族にとってはただでさえ選択肢が限られているのにさらに狭められて、ますます気が重くなってしまう、結果社会から孤立してしまう・・・そんな悪循環が見えてきそうです。
 逆に責任が無いと判断された場合には相手は自己負担で車などの修理などをしなければならいこともあって泣き寝入り状態になってしまう・・・社会全体での利益配分に関わることなので判断が難しいですね。
 
 今回の判決で鉄道会社は何らかの対応がされるのでしょうか(ん)?
 
 ちょっとまじめな話をたまには書いてみました(こなた)
 
 ではでは~ε=ε=ε=ε=ε= タタタタ・・・。゜.☆ ドロン♪♪

時事,社会

Posted by まっちゃん