新嘗祭(ん)

皇紀2678年11月8日

今日は勤労感謝の日なのですが、新嘗祭(にいなめさい)が執り行われる日です

稲

 
新嘗祭については勤労感謝の日(ん)に書きましたが、今回はもう少し新嘗祭の行事内容について書いてみます。(ん)
 

 新嘗祭の儀式は三殿とは別の、神嘉(しんか)殿でおこなわれます。
 新嘗祭は宮中祭祀の中でも最も古くから行われてきた大祭です。(天皇のご即位後に初めて行われる新嘗祭を『大嘗祭』といいます)
古来は11月の卯(干支のうさぎ)の日のうち後ろの卯の日、すなわち下卯の日に行われていました。(卯の日が3つあるときには真ん中の卯の日、中卯の日に挙行)。
 明治6年の改暦の時に、干支の日付によらずに一定の日付で行えるように23日と定められました(理由は明治6年11月の下卯の日が23日であったためです)。

 この新嘗祭ですが、他の祭祀が午前中を中心に行われる行事なのに対して、この新嘗祭は夕刻と深夜に二回行われるところが大きな違いです。夕刻に行われる儀式を「夕の儀」、深夜に行われる儀式を「暁の儀」といい、それぞれ夕方6時、深夜11時に行われます。(暁の儀式が終わるのは午前一時頃)
 新嘗祭は神嘉殿に天照大御神(アマテラスオオミカミ)の御霊を神座にお招きして、米、粟をはじめとする穀物の今年の出来を奉告し、感謝し、穀物で作ったご飯やお酒を天皇陛下がご自身で天照大御神にお供えになり、そしてご自身でもお召し上がりになる神秘的な儀式です。
 神嘉殿のほかに宮中三殿でも新嘗祭の儀式(侍従が御代拝する)が行われ、また勅使が神宮(伊勢神宮)へ派遣されて神宮の新嘗祭に奉幣(ホウマイ)されます。
 儀式は天皇陛下は綾綺(りょうき)殿にて予め潔齋(ケッサイ)の為お湯につかりお体をお清めになります。お清め後白色の生絹(すずし)の祭服をお召しになります。(御冠は御幘冠)。皇太子殿下は東宮便殿にてお清めになります。

御幘(おさく)冠とは御幘の冠に結ぶ白絹。纓(えい)を巾子(こじ)の上から前へ折って巾子ぐるみ後ろに結び垂れる。結び方に山科流と高倉流がある。

 その後神様(天照大御神)にお供えする神饌(神祇(じんぎ)に供える飲食物の総称)を運ぶ「神饌行立」が始まり、それと頃を同じくして天皇陛下と皇太子殿下が御参進なさいます。御列は掌典長を先頭に神剣(侍従持ち)、天皇陛下、神璽(八坂の勾玉、侍従持ち)、侍従長、東宮大夫、皇太子殿下、壺切御剣(東宮侍従持ち)、東宮侍従長、東宮侍従です。暗い中、天皇陛下、皇太子殿下の足下を侍従が脂燭(しそく)で照らしながら進みます。
 天皇陛下は神嘉殿に、皇太子殿下は神嘉殿の隔殿にご着席になります。
 その後、天皇陛下はお手水をされ、先ほどの神饌行立からの神饌を天皇陛下自ら祭壇にお供えになります。お供え後御告文がそうせられ今年一年の穀物への感謝、国家国民の幸福を自らお告げになってお祈りされます。その後お供え物を天皇陛下がお召し上がりになる御直会が行われ、天皇陛下が神嘉殿から御退出されて儀式が終わります。
 暁の儀式も同じように行われます。
 新嘗祭にされない皇后陛下や皇太子妃殿下以下皇族方は新嘗祭が終わるまで御所で待機なさいます。(つまり午前様まで寝ずにお待ちになっています)
 ちなみに神嘉殿は新嘗祭の時にしか使われません。新嘗祭の祭壇の準備などは掌典長以下奉仕者によって行われます。(当然祭服でおこなわれます)
 さらにこの新嘗祭の前日には鎮魂祭(天皇陛下をはじめ皇后陛下、皇太子殿下、皇太子妃殿下の御魂を鎮祭する祭祀)があります。
 
 こうしてみると大祭はかなりの準備と厳かさをもって行われているんですねぇ・・・
 天皇陛下はこの時期公務を行っていないのはこの大祭の為です(ん)

参考書籍:「宮中祭祀」 中澤伸弘 著 展転社

 ではでは~ε=ε=ε=ε=ε= タタタタ・・・。゜.☆ ドロン♪♪