ノーベル賞受賞に思うこと(ん)

皇紀2682年8月10日

今日はちょっとまじめな話をつれづれなるままに(苦笑)
 先週から今週にかけてノーベル賞の発表がありました。
日本人では東京工業大学 大隅良典さんがノーベル医学・生理学賞を受賞されました(拍手)

受賞対象は「オートファジー」理論・・・簡単に言うと
『飢餓状態に陥った細胞が自らのタンパク質を食べて栄養源にする自食作用』
とのこと、科学リテラシーのない私にはさっぱりわかりません(あれ)
生命活動に欠かせない基本的な現象を明らかにし、医学や生物学の進歩に大きく貢献した功績が評価されたそうです。

 昨年、一昨年とノーベル賞の科学や医学の分野での受賞が日本人科学者に授与されてきましたが、これらの研究というのは高度成長時代(今回受賞された大隅さんの場合は1990年代)に研究した案件でした。
すなわちその研究が評価されるまでは長い年月がかかると言うことを大隅良典さんは昨年の日本学術振興会への寄稿(科研費について思うこと)で仰っています。
 その寄稿文の中で国の科学研究費(科研費)に関して・・・

昨今の国立大学法人等に対する運営費交付金の削減と、予算の競争的資金化によって、大学や研究所の経常的な活動のための資金が極端に乏しくなってしまった。運営費交付金はほとんど配分されないため、科研費等の競争的資金なしには研究を進めることは困難である。すなわち、補助金が補助金ではなくなり、「研究費」そのものになっている。さらに、研究科や研究所の経常的な活動の費用を捻出するためには、競争的資金の間接経費が重要な比率を持つようになった。

国からの科学研究費補助金が削減される中、目立つ研究や物になりそうな研究に配分されるようになって大学側もその分野の若手研究者を集めるという事態になっていて、本来の研究のあり方と乖離してる気がする、と仰っています。
また、

間接経費の導入と引き換えに、以前学部や学科に配分されていた設備更新費などが撤廃され、大きな大学以外では機器類の更新が進まないというのが現状である。高性能顕微鏡、質量分析器、シーケンサーのような高額の大型機器が先端的な研究には当然必要である。

このように研究機関の設備用の予算削減の問題を指摘されていました。高性能や最先端の機器の扱いには熟練の操作職人も必要なのですがその人件費については全く考慮されていないのだそうです。安定した研究のために大隅さんは『研究環境整備を進める科研費の制度が創られると良いと思う』と仰っています。
 大隅さんはこの寄稿文の中で基礎研究にかかる費用への予算が圧倒的に不足しているとも仰っています。

 この投稿を見るまでは私もそこまで悲惨な状況になっているとは知りませんでした。(しょぼ)
 こうした科学研究費削減の事実を知るにつれ、今はノーベル賞に湧いているかも知れないけれどもそのうちこうした日本人のノーベル賞受賞者が居なくなってしまう、すなわち資源も何もない国の唯一の武器である人材や科学技術の衰退に繋がっていく恐れはないの?と私は思うのですがこの寄稿文を見られた皆さんはどう思われましたか?

 私はこの科学技術を何としてでも将来にわたって維持する必要があるのではと思います。
 極論ですけど三陸沿岸のスーパー堤防を作る予算があるくらいならこうした科学基礎研究に予算をつぎ込んだ方が良いと思いますけどね(まじ)
これこそ民進党(偽)がお題目のように唱えている『コンクリートから人への投資』に合致すると思うのですけど・・・昨日の国会中継見てましたが民進党(偽)議員はどうでも良いことを繰り返して突っ込んでましたし・・・┐('~`;)┌

支離滅裂な文章でごめんなさい(ぺこ)
[2016/10/13 記事一部修正]

 ではでは~ε=ε=ε=ε=ε= タタタタ・・・。゜.☆ ドロン♪♪

時事,科学

Posted by まっちゃん